【ラーニングクラスター】ゲストレクチャーwithニテシュ先生

カリフォルニア州アリソビエホにあるアメリカ創価大学(SUA)では毎年1月にラーニングクラスター(Learning Cluster)が行われます。ラーニングクラスターは、教授と最大12人の生徒が一つのテーマについて調査、分析、提案などに取り組むセミナーです。毎年20以上のラーニングクラスターが様々なトピックについてリサーチを行い、1月末にはその内容を共有しあうラーニングクラスターフェアが行われます。1月29日、「幼稚園から高等学校にわたる世界市民教育」をテーマとするラーニングクラスターにて、ニテシュ先生がゲストレクチャーを行いました。DIGの創立者、教育者として一人一人の生徒と向き合い学び続けるニテシュ先生の哲学とは?あるべき教育の姿とは?その内容について迫ります!

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目次:

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「世界市民教育」ラーニングクラスター

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ゲストレクチャーwithニテシュ先生

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まとめ

「世界市民教育」ラーニングクラスター

数多くあるラーニングクラスターの中の一つが、「幼稚園から高等学校にわたる世界市民教育」をテーマとするラーニングクラスターです。このラーニングクラスターは、アメリカ創価大学のグローバル問題研究所(SIGS)に関連しており、第一週にはSIGSの顧問を務めるアンドレア・バルトリ氏を招いて、プレゼンテーションやディスカッションを行いました。学生たちは、世界市民教育や代替教育(ワルドルフ、モンテソーリ教育)の理論、枠組み、構想などについて学び、カリフォルニア州の8つの学校(幼稚園〜高等学校)を訪問しました。実際に教育がどのように施されているかを間近で見ることで、カリキュラム、生徒と教師、生徒同士の関わり、教師の心構えなど様々な要素について考えを深めたのち、自分らにとっての理想的な教育を構想を行いました。

実際に理想の学校の構想をするにあたり、このラーニングクラスターの学生たちは、教育理念を次のように定めました。

持ちつ持たれつの関係(interdependence)を理解し、誰一人取り残さずに行動する、どのような環境下においても成長し続け、そして積極的に世界に貢献していく勇気に満ちた世界市民を育成する

世界市民とは、自分と他者、社会、国、世界という多くの枠組みの中で、持ちつ持たれつの関係(interdependence)を認識し、勇気ある行動を起こし成長し続けてゆく人材なのではないでしょうか?そして世界市民教育は、生徒一人ひとりを尊重し、世界市民として活躍してゆく人材を育成する重要な役割を担っているのです。

「世界市民教育」ラーニングクラスターのメンバーとニテシュ先生

ゲストレクチャーwithニテシュ先生

ゲストレクチャーにて、ニテシュ先生は幼少期、SUA生活、卒業後、DIGの草創期から今に至るまでの体験を話してくれました。DIGを創立するプロセスも全てが順調であったとは言えず、ニテシュ先生は様々な苦労を乗り越えながら徐々に周りからの支持を得て、現在多くの学生の学びに携わり目標達成へと導くDIGへと成長させたのです。SUAの創立者である池田大作氏は、教育者 牧口常三郎氏が提唱した子どもの幸福を教育の目的と説く「創価教育学」の影響を受け、創価教育すなわち人間教育の実現に貢献し続けていました。ニテシュ先生自身も、池田氏の教育理念に共感し、一人の学生の成長、変化を目指す人間教育を行っています。DIGでは、対話型教育に重きを置いており、生徒は自分の考えや経験を共有したり話し合ったりすることで考えを深め、よりクリアな自分像を作り上げていくのです。ニテシュ先生は教育者のあるべき姿について、多くの苦労を経験し乗り越えること、学ぶ姿勢を持ち続けること、教える立場ではなくファシリテーターとしての役割を認識することなどを挙げています。また、生徒との関わりにおいては、生徒の可能性を信じ、悩みに寄り添い、共に乗り越え力を伸ばしていくことが重要だと話していました。対話はニテシュ先生が目指す教育において鍵となるものと言えるでしょう。

まとめ

この記事では、世界市民教育をテーマとするSUAのラーニングクラスターでの取り組み、ニテシュ先生によるゲストレクチャーの内容についてご紹介しました。みなさんにとっての世界市民とはどのような人ですか?その世界市民になるためには何が必要なのでしょうか?ぜひ考えてみてください。自己理解、学びへの姿勢に何かしらの変化を起こすきっかけになるかもしれません。

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