国際バカロレア(IB)生は、一般の高校とは異なるカリキュラムを履修しており、試験に合格することでIB資格を取得することができます。IB資格によって進路選択は一般の高校生とは異なるのでしょうか?実際、どのように国際バカロレア(IB)資格を活かした大学選択ができるのでしょうか?
目次:
国際バカロレア(IB)とは
IBを活用した大学入試
まとめ
国際バカロレア(IB)とは
国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、本部をジュネーブに設置している国際バカロレア機構が提供する国際色のある教育プログラムです。世界で起こっている様々な出来事に対処していく責任感に満ちた行動力を育て上げ、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を設けることを目的に1968年に始まりました。
国際バカロレア(IB)は、生徒の年齢に応じて以下の4つの異なるプログラムを提供しています。
- PYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)
- MYP(ミドル・イヤーズ・プログラム)
- DP(ディプロマ・プログラム)
- CP(キャリア関連プログラム)
また、国際バカロレア(IB)は、「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成」を使命として掲げており、以下の10の人間性を培うことに重きを置いています。
- 探究する人
- 知識のある人
- 考える人
- コミュニケーションができる人
- 信念をもつ人
- 心を開く人
- 思いやりのある人
- 挑戦する人
- バランスのとれた人
- 振り返りができる人
国際バカロレア(IB)プログラムは、世界を舞台に活躍していく人材を育成する重要な役割を持っているのです。
IBを活用した大学入試
国際バカロレア(IB)生はDP(ディプロマ・プログラム)を履修し、最終試験に合格することでIB資格を取得することができます。
国際バカロレア(IB)生が国内大学を受験する場合の主な三つのパターンは、
- 一般入試
- AO入試、帰国子女選抜
- 国際バカロレア入試
となります。
一般入試では、大学受験に向けて勉強している他の高校生と競うことになるので、特殊なカリキュラムを履修したIB生にとっては簡単ではありません。
AO入試、帰国子女選抜では、IBスコアに加えて、小論文、面接などを総合して選抜を行われるので、探究心や人間性を鍛えてきたIB生にとっては有利と言える入試方法となっています。
また、国際バカロレア入試はIB資格者のみを対象とした入試です。受験者数が少ないため、倍率が低くなる傾向にあります。文部科学省IB教育推進コンソーシアム事務局が実施した調査によると、2022年時点で国内では68の大学がIB入試を活用しているようです。IB入試を活用している大学数が少ないという声もあり、さらなる拡大が求められています。
さらに、国際バカロレア(IB)資格は日本だけでなく、世界の多くの国で通用する大学入学資格となっています。国によって受験方法が異なりますが、IBスコアが広く活用されているようです。例えば、アメリカの大学では、共通試験(SATなど)や高校の成績などを総合的に評価して入学者選抜が行われていますが、選抜制の高い大学等において、国際バカロレア(IB)プログラムの履修がを積極的に考慮されるケースも多くあります。
したがって、国際バカロレア(IB)で学んだ学生は国内大学だけでなく、外国の大学を受験するチャンスを秘めているのです。
まとめ
国際バカロレア(IB)資格は世界の多くの大学入試に活用できるようです。国際化が進む今、国際バカロレア(IB)入試を導入する大学も増えており、今後のIB生の幅広い進路につながるのではないでしょうか。
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