TOEFLについて聞いたことがある方、英語学習者であれば多いのではないでしょうか?実際、大学入試や留学の際によくTOEFLスコアが使われていますが、TOEFLの難しさは勉強してみないと分からないものでしょう。そこで、特にこれからTOEFLに挑戦したい方に向けて、TOEFLの難易度を種類別に分けてまとめてみました!
目次:
TOEFLとは?
TOEFLの種類
それぞれの難易度の比較
まとめ
TOEFLとは?
TOEFL(トーフル)とは、Test Of English as a Foreign Languageの略称で、英語力を測定する試験です。英語を母語としない人が留学や移民などの際の英語力を証明するものとして主に活用するテストとなっています。一般的にTOEFLというとTOEFL iBTのこを指す場合が多く、それは他に比べてTOEFL iBTの受験者が圧倒的に多いからです。TOEFL iBTではReading(読む)、Listening(聞く)、Speaking(話す)、Writing(書く)の4セクションがあり、各30点満点(全体では120点満点)で採点されます。現在、TOEFL iBTは160カ国以上で12,000を超える教育機関によって採用されています。日本でも、大学入試や単位認定、奨学金選考など様々に使われています。
TOEFLの種類
TOEFLには、TOEFL iBT、TOEFL Essentials、TOEFL Primary, TOEFL Junior, TOEFL ITPといった様々な種類があります。ここでは、①TOEFL iBT、②TOEFL ITP、③TOEFL Essentials、④TOEFL PrimaryとTOEFL Juniorの順に紹介していきます。
① TOEFL iBT
TOEFL iBTの「iBT」は「Internet-Based Test」の略です。先ほど紹介した通り、英語四技能を測定するのがこのTOEFL iBTです。アカデミックな内容となっており、専門的な用語や内容を英語で理解し使えることが求められます。2023年7月26日からTOEFL iBTは試験時間2時間となり問題形式が少し変わりますが、現在は3時間の長丁場で、長い時間英語と向き合う集中力も必要となる試験です。
② TOEFL ITP
TOEFL ITP は、TOEFL Institutional Test Programの略で、Institutionつまり「機関」によって行われる団体向けのテストです。TOEFL ITPにはLevel 1(中級者から上級者)とLevel 2(上初級者から中級者)があり、どちらもリスニング、文法表現、リーディングの3技能を測定します。それとは別にTOEFL ITP Speaking Testというものもあります。TOEFL iBTの受験料が$245であるのに対し、TOEFL ITPは団体の人数にもよりますが約3,000円と言われています。
③ TOEFL Essentials
TOEFL Essentialsは、2021年8月21日に開始された、新たな英語技能試験です。受験料$120、試験時間約1時間半で自宅でオンラインで受験できるという、受験者に優しいテストとなっています。アダプティブ方式を採用しており、受験者の解答によって問題の内容が変化するのでより正確に英語力を測定できます。その点では、Duolingo English Testに似ていますが、Duolingo English Testが日常のコミュニケーション英語を扱うのに対し、TOEFL Essentialsにはアカデミックな内容も含まれています。
④ TOEFL PrimaryとTOEFL Junior
TOEFL PrimaryとTOEFL Juniorは若い年齢層(TOEFL Primaryは8歳〜、TOEFL Juniorは11歳〜)に向けたテストとなっています。TOEFL PrimaryにはStep 1、Step 2(Step 1 もStep 2もリーディング、リスニングを測定)、Speaking、TOEFL JuniorにはStandard(リスニング、文法・語彙、リーディングを測定)、Speakingがあります。TOEFL受験におけるファーストステップとして活用されることが多いようです。
それぞれの難易度の比較
CEFRレベルとスコアの比較をTOEFLの種類別に以下の表にまとめました。
※ TOEFL Primary Step 1・Step 2のリーディングとリスニングでは、スコアとCEFRレベルの基準が異なるため、CEFRレベルはスコアの合計値で判定されません。
この表はTOEFL Primary、TOEFL JuniorのウェブサイトとTOEFL公式サイトのTOEFL Essentials のページを参考にして作成しました。
TOEFLは種類によって難易度が異なるので、自分のレベルに合わせて受験するテストを選ぶと良いでしょう。
この表を見ても、海外大学の入試などに使われるTOEFL iBTはレベルが高いということがわかります。英検一級、TOEIC満点保持者でもTOEFLで高得点を取るのは難しいとよく言われています。その難しさには、先ほど紹介した通り、アカデミックな内容を理解し使える力が求められることが一つあります。また、スピーキングやライティングでは、リーディングやリスニングで出てきた内容を自分で要約してアウトプットする力も求められます。4つのセクションに分かれているといっても、結局はセクションで測られるスキル以外を使うことも当たり前にあるのです。
まとめ
TOEFLには、TOEFL iBT、TOEFL Essentials、TOEFL Primary, TOEFL Junior, TOEFL ITPといった様々な種類がありますが、一般的に大学入試、海外大学の受験、留学などでよく使われるのはTOEFL iBTです。多くの時間と努力を要するテストではありますが、地道に勉強を続ければ、確実に高得点を狙えるようになります。
DIG Internationalでは生徒一人一人のレベルに合わせた指導で効果的にTOEFL対策ができます。また、どの試験を受ければいいか分からない場合でも、DIGの講師に相談いただければ、各生徒のレベルと目標に合ったコースを提案させていただきます。無料体験レッスンも実施しておりますので、ぜひご気軽にお問い合わせください!詳しくはこちら!